ABEMAとniconicoが提携「ABEMA公式チャンネル」をオープン

ABEMAとニコニコ(ドワンゴ)がパートナーシップを締結し、ABEMAが「ニコニコ生放送」や「ニコニコチャンネル」にてオリジナル番組を配信します。それを記念し、2019年4月1日(月)21時、ABEMAのニュース番組「ABEMAPrime(アベプラ)」にドワンゴ代表取締役夏野剛氏が生出演します。
ABEMAとniconicoが提携、「ニコニコ生放送」「ニコニコチャンネル」をスタート
2019年3月27日(水)、ABEMAは、ドワンゴが運営する動画サービス「niconico」とパートナーシップを締結したと発表しました。4月1日(月)より、「niconico」に「ABEMA公式チャンネル」が開設され、「ニコニコチャンネル」や「ニコニコ生放送」にて、ABEMAオリジナル番組等を配信します。ニコニコで配信されるABEMAのコンテンツは、
- オリジナルドラマ「1ページの恋」
- 恋愛リアリティショー「オオカミくんには騙されない♥」
- 格闘リアリティショー「格闘代理戦争」
- プロ麻雀リーグ「Mリーグ」
- 将棋の「ABEMAトーナメント」
などが予定され、今後配信番組は拡大するとしています。
またパートナーシップ締結記念として、4月1日(月)21時生放送「ABEMAPrime」にドワンゴ代表取締役夏野剛氏が出演、ABEMAとニコニコ生放送で同時中継します。
パートナーシップ締結の目的をユーザー目線で
niconicoとABEMAのパートナーシップ締結は、まず相互扶助的な目的があるようです。発表からわかることが2つ。1つは、4月27日、28日にドワンゴが開催する「ニコニコ超会議2019」にABEMAの無料Wi-Fiトラックを出し、会場内でのWi-Fi環境を向上させるということ(技術的扶助)。もう1つは、国内有数の動画サービスがコラボレーションすることで、配信番組数が増加するということ(質的扶助)。
ユーザー目線でパートナーシップ締結の意図を考えると、ユーザーがABEMAとニコニコの間を行き来することで視聴者を増やすことが考えられます。さらに、dアニメストアニコニコ支店などがあるニコニコと違い、ABEMAは閉鎖的な動画配信をしていたので、風穴があきます。ABEMAは、2019年2月19日にスポーツチャンネル『DAZN』ともパートナーシップ締結をしています。
ユーザーメリット/デメリット
ABEMAの番組をニコニコで見られるようになり、アベマユーザーが受ける恩恵はあまり思い浮かびません。同じ番組もニコニコで見れば、コメントを画面上に流して番組を視聴できることくらいしか思いつきません。アベマの番組がニコニコへ「輸出」されるように見えます。
心配であり興味を惹かれること
4月1日(月)にABEMAとニコニコで同時中継される「アベプラ」を、ニコニコの画質で見たらどれだけ違うのかが気になるんです。逆を言えば、高画質が売りのABEMAの番組をニコニコの無料会員の画質で見たらどれだけ差があるのか、そういう検証を行うには絶好の機会だと狙っています。