赤字ABEMA「意識は変わった」海外視聴・投げ銭制度・ギャンブル投票券売買などを導入へ

株主総会において2019年度業績見通しを下方修正したサイバーエージェントは、「悪材料出し尽くし、コスト構造改革」を掲げました。サイバーエージェントの子会社であるABEMAは2019年、どうなっていくのでしょうか。
ABEMAは2019年に変化する
まず、2019年1月30日に発表された「2019年9月期 第1四半期 決算発表について」という資料より、気になる項目をピックアップします。
アプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」は2018年冬発売を延期。
有料ABEMAプレミアムプラン会員は、2018年12月で35.8万人。
ABEMA利用者の男女比
- 2017年12月 男性:女性=55:44
- 2018年12月 男性:女性=56:46
赤字ABEMAが今後の収益源として実装する機能
1.オリジナル番組のDVD化
「田中圭24時間テレビ」パッケージ化の声は大きいので、視聴者の要望に応えてくれるんですね。
2.海外在住の日本人向けにニュースやオリジナル番組を配信
ABEMAは海外から視聴できませんでした。しかし、ABEMA制作番組については海外視聴可能にしていく方針のようです。
3.競輪などの公営ギャンブル放送・投票券の売買
追記:2019年4月に「競輪チャンネル」を開設し、競輪レースを生中継、「ウィンチケット」購入が可能に
4.投げ銭制度
ギフティング事業、つまり、出演者へ寄付や募金をする仕組みを実装すると発表しました。
追記:2019年4月に「応援機能」として実装
ABEMA「意識は変わった」
サイバーエージェントは、ABEMAへ先行投資分を賄う収益がゲーム部門で見込めなかったので、コストカットと収益源の確保をしていくということですね。そのために、ABEMA自体が収益となるように、番組DVD化などを行います。ABEMAへの先行投資は続行します。サイバーエージェントはインターネットテレビ局という新しいメディアに挑み、3年近くABEMAを運営してきましたが、赤字幅の解消へ向け意識が「正直変わった」と質疑で答えています。
ユーザーが有料会員になりたいと思う機能の実装が望まれていることではないでしょうか。
■ABEMA 基本情報・視聴方法