2018年7月4日、ABEMAが【2018年6月】人気番組ランキングを発表しました。このランキングは、【視聴データ】を元にABEMAが算出したものです。どのような算出方法をとっているのかは明らかにされていません。ABEMAQuickでは、この公式リリースのランキングに、番組ごとの視聴数を添えながらお届けします。
ABEMA人気番組ランキング2018年6月
全体ランキングとアニメランキングの2種類。
全体ランキング
順位、視聴数、配信日、配信タイトルの順で記述しています。
1位 2.3m 6/3 7.2 新しい別の窓 #3
2位 1.5m 6/5 第31期竜王戦5組ランキング戦決勝 藤井総太七段 対 石田直裕五段
3位 1.4m 6/25 第31回竜王戦決勝トーナメント 藤井総太七段 対 都成竜馬五段
4位 1.4m 6/22 第66期王座戦挑戦者決定トーナメント 深浦康市九段 対 藤井総太七段
5位 1.3m 6/20 第76期将棋名人戦七番勝負第六局二日目 佐藤天彦名人 対 羽生善治竜王
6位 1.3m 6/29 第31期竜王戦決勝トーナメント 藤井総太七段 対 増田康宏六段
7位 1m 6/1 第44回棋王戦予選トーナメント決勝 藤井総太七段 対 中村亮介六段
8位 785.5k 6/6 第89期棋聖戦五番勝負第一局 羽生善治 対 豊島将之八段
9位 852.5k 6/18 【第9弾最終回】「隣に居たい」一途な想いは届く?/2時間SP 今日好き#34
10位 633k 6/17 ABEMAトーナメント Inspired by 羽生善治 予選Aブロック-1
ランキングを読んでわかること
公式リリースと公式視聴数を元に、ランキングを考察します。
8位と9位の視聴数が逆転していることから、このランキングは視聴数のみを反映したものではないことがわかります。また、16日に配信された「K-1 WORLD グランプリ」の視聴数が1mなのに、TOP10入りしていないことも興味深い点です。早朝から深夜まで長時間配信されている番組の方が視聴数=累計アクセス回数を稼ぎやすいので、09:30-02:00などの長時間にわたって配信されている将棋はランクインしやすくなります。その中で、2時間番組にもかかわらず、9位にすべりこんだ「今日好きになりました」は人気の高さがうかがえます。
日別の視聴数ランキングでは、15日の1位が「麻雀駅伝」、27日の1位が「艇王2018」。野球中継も上位でした。「おっさんずラブ」#1-6一挙が1mだったこともブームの痕跡として忘れずに記述します。
次は、アニメランキングです。
アニメランキング
2018年6月にABEMAで配信されたアニメは、400kを超えたものが4タイトルありました。
16日 555.6k 劇場版「空の境界」第一章~第五章
17日 420.3k Fate/Zero #1-4
24日 466.8k 多田くんは恋をしない #1-12
30日 413.3k SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンライン #1-10
初配信の「Fate/Zero」を抑えて、劇場版「空の境界」が健闘しました。400kには届かなかったものの人気が高かったのは、「Fate/stay night【UBW】」、オーバーロードシリーズ、食戟のソーマシリーズ、ジョジョの奇妙な冒険シリーズ、ペルソナ4、「楽園追放ーExpelled from paradiseー」、「劇場版 天元突破グレンラガン」シリーズでした。
人気番組ランキングの発表を見て思うこと
「人気番組ランキングは視聴データを元にしている」ものです。視聴数が直結しているわけではありません。これは言い換えると、「視聴数では人気番組を推し量れない」ということでもあると受け止められます。視聴数は総アクセス回数のようなもの、視聴数が高ければ人気が高いと一概に言うことはできません。
もうひとつ、視聴数は長時間配信ほど高くなります。視聴数と、視聴者の支持は、公平な関係にありません。私は、総視聴時間で人気を判断するべきだと考えています。ユーザーひとりひとりが、それぞれ何時間視聴していたかの合算です。ザッピングで番組を横切っただけのアクセスの比重を小さくすることができます。
番組を比較するなら、総視聴時間を番組配信時間で割る必要があります。そうしてはじめて視聴者の支持する番組が見えてくるのです。しかし、そこまでの情報を視聴者には知る方法がありません。「見せたいものを見せたいように見せる」ランキングではぐらかされているような気がするのです。